長年中学校の社会科教諭を勤めた吉田武彦さんが、福知山市三和町にある旧川合小学校の教室を使い「お蚕さんとお米づくりの教室」と「昭和レトロの教室」の私設資料館を開設した。
福知山で葉酸に使われた道具やお米づくりの農具、昔懐かしい昭和の日常生活品が所狭しと並べられている。
「お蚕さんの教室」はもともと福知山は京都府一の繭の生産量で農産が盛んだったものの、その歴史や文化を伝える私設がなかったことから、元養蚕農家の方々が残されていた道具を譲り受け、展示品を揃えられたそう。
その数は、60種類以上になる。
教室にあるすべてのものに実際に触ることが可能で、蚕棚も設置し当時の養蚕農家の暮らしを学ぶことも出来る。今春は卵から地元の桑で蚕を育て、3500個の繭に仕上げた。
「お米づくりの教室」には、美和地域の立体模型や祇園祭の山鉾をたてる「縄がらみ」の地元産わら縄の展示、「昭和レトロの教室」には、日本のアンデルセンといわれる浜田広介の紙芝居もある。
吉田さんは『福知山や三和地域特有の歴史に触れ、五感を使って学んでほしい』と語っていた。
お蚕さんとお米づくりの教室
昭和レトロの教室
福知山市三和町上川合647(旧福知山市立川合小学校)
tel 090-6911-7598
mail tanbaji_926@yahoo.co.jp
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