福知山シネマは、3つのスクリーンをもつ街の映画館。

東宝・スカラ座の跡を継ぎ、再出発して18年目を迎える。
「当時は地域の小規模映画館が姿を消していく中だったが、映画文化の火を絶やしたくなかった」と語るのは、支配人の細川龍作さん。

全国的に映画の公開本数が増える中、話題作や社会現象となる作品を逃さず届けることが使命だ。
熱狂をリアルタイムで体験できる機会を守ることは、地域の文化を支える大切な役割だと細川さんは語る。

スマホで映画が観られる時代にあっても、同じ空間で同じ作品を共有する価値は失われていない。
親子三代で訪れる観客もいるといい、まさに地域に根ざした文化として愛されている。

福知山で育った子どもや若者が、映画の世界へ踏み出す“入り口”であり続けたいという。

レトロな外観やアットホームな雰囲気に惹かれる若い世代も増えている。
「まずは一度来てみてほしい。意外といいやん、って思ってもらえるはずです」と細川さんは笑顔で語る。
福知山シネマは、今日も“映画と人が出会う場”であり続けている。
福知山シネマ
福知山市東中ノ町28-1
TEL:0773-23-1249
定休日:不定休
HP:http://www.fukuchiyama-cinema.com