2014年、まちから少しずつ本屋が姿を消していくなか、「何か新しいことを」との想いで誕生した「古本と珈琲 モジカ」。
店長・西村優作さんが東京で出会った本屋 ブックカフェ ブックス&カフェ・ブーザンゴに刺激を受け、地方ではまだ珍しかった“本と喫茶”が融合した空間をオープン。

店内は落ち着いた雰囲気を大切にし、こだわって取り入れたという可動式の本棚には、西村さんが愛する海外文学が数多く並べられている。

また、「本は全て繋がっている」との信念から、一冊一冊が繋がりをもてるような選書を心がけているそう。
店内奥には夏目漱石ゆかりの岩波書店の文庫も並ぶ。
「岩波文庫があると、知ることや考えることに向きあう時間を受け止めてくれるような、静かな重みを感じます。どっしりと構えてくれているような存在感があって、空間にも自然と芯が通る気がします」と西村さんは語る。

モジカでは、読書を楽しむ定期イベントも開催されている。
奇数月に開かれる「BOOK TEA PARTY」は、毎回古今東西の小説を一冊取り上げてつつく、読んでいても読んでいなくても気軽に参加できる会。
第2・第4日曜の朝には、モーニング付きの「朝のこくご」で、近代文学の短編小説について自由に語り合う。

さらに、毎週土曜は「ただただみんなで集まって読書する会」もあり、どのイベントも日常に読書を取り入れるきっかけとして親しまれている。

ドリンクメニューも充実しており、西村さんの出身地である兵庫県豊岡市のヒグラシ珈琲から仕入れているこだわりのコーヒーに加えて、スタッフが考案したこだわりのソフトドリンクやスイーツも充実している。

本と人、人と人がつながるこの空間で、心地よいひとときを過ごしてみてほしい。
古本と珈琲 モジカ
京都府福知山市中ノ28−3
TEL:0773-24-4664
営業時間:11:00〜18:00(ラストオーダー:17:30)
定休日:火曜日
Instagram:@mozica.machinova