もともと明智光秀が大好きだったという店主の植村勇輝さんは、光秀ゆかりの地を巡る中で、明智光秀の手土産が少ないことに気付いた。
その時の自分が欲しかった手土産が買えるようなお店を作ろうと考え、2015年に明智茶屋をオープンした。
昨年6月には店を和モダンな雰囲気にリニューアル。
入り口には四季を感じられる庭があり、取材時にはヤマボウシの赤い実がなっていた。お客様とも庭をきっかけに新たな会話が広がっているという。
おすすめは、枯山水のチーズケーキ。トンカ豆という香料を使用し、杏仁のような香りと濃厚な口当たりを楽しむことができる。
チーズケーキの上には日本では昔から縁起が良いとされている鶴の足跡の焼印があり、そこに鶴が立っていたかのように表現されている。
“日本の伝統的なものを洋菓子に変換して作りたい”という思いからできたお菓子なのだそう。庭でも用いられている枯山水の手法を、お菓子でも味わってほしい。
植村さんは、お客様が買ってくださった商品が自分の知らないうちに遠い所まで行っているのを見ると、あらゆる可能性を感じるそう。
また、お客様の喜ぶ瞬間が見られるときが、お店をやっている醍醐味だという。
現代にもし明智光秀がいたら、と想像を膨らませながら、歴史や風土を伝えられるお菓子をこれからも作っていく。
明智茶屋
京都府福知山市篠尾新町1-1
TEL:0773-52-0140
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日
Instagram:akechi_chaya_japan